近年、アウトドアブームの影響でキャンプ人気は一時的に高まりましたが、施設間の競争も激化しています。
キャンプ場を運営する担当者や経営者の中には、「なかなか予約が増えない」「SNSで話題にならない」と悩んでいる方も少なくありません。
この記事では、キャンプ場の集客力を向上させるための具体的な施策と、他施設と差別化を図るための魅力づくりのアイデアを解説します。
キャンプ人口は減っている?業界の動向は?

「キャンプは一過性のブームだったのか?」そんな疑問を持つ人もいるかもしれません。
実際、2020年〜2021年にかけてコロナ禍の影響でキャンプ人口は急増し、2021年に290万人とピークを迎えました。
しかし、2023年以降はその勢いがやや落ち着いてきて240万人と人口が減少しています(参考:日本オートキャンプ協会『「レジャー白書2024」に見るオートキャンプの動向』)。
一方で、「キャンプスタイルの多様化」や「体験価値の重視」など、新たな需要も生まれており、業界全体としては変化の真っただ中であるといえるでしょう。
そのため、従来の集客方法だけでは不十分になりつつあります。
今後は、情報発信や施設の魅力づくりといった複合的なアプローチが求められます。
キャンプ場の集客を高める2つのアプローチ

キャンプ場の集客力を高めるためのアプローチは以下の2つです。
- 情報発信で集客力を伸ばす
- サービスや体験価値などの魅力を高める
どちらか一方では効果が限定的で、両輪として組み合わせることが成果につながります。
たとえば、魅力的な施設があっても存在を知ってもらえなければ集客にはつながりません。
情報発信に力を入れても「行きたい」と思われる体験がなければリピーターにはなりません。
この2つの軸をバランスよく強化していくことが重要です。
以下では、キャンプ場の集客力を高めるアプローチについて解説します。
情報発信で集客力を伸ばす
情報発信は、キャンプ場の存在をより多くの人に知ってもらうために欠かせない手段です。
現代の消費者はSNSや検索エンジン、ポータルサイトを活用してキャンプ場を探します。
つまり、どれだけ「検索されるか」「目に止まるか」が、来場数を左右するのです。
情報発信を強化することで、これまで届いていなかった新しい層にもアプローチでき、エリア外からの集客も狙えるようになります。
サービスや体験価値などの魅力を高める
来てくれたお客様に「また来たい」と思ってもらうためには、サービスの質や体験の内容が問われます。
特に今は、「ただ泊まる」だけでは物足りないというユーザーも多く、どんな体験が得られるかが選ばれる理由になっています。
たとえば、焚き火体験や星空観察、地元食材のバーベキューなど、キャンプならではの非日常体験が人気です。
こうした体験価値を強化することで、リピーターやSNSでのクチコミ拡散も期待できます。
情報発信でキャンプ場の集客力をアップする施策

情報発信の質と量を高めることで、より多くの人に施設を認知してもらうことができます。
情報発信でキャンプ場の集客力をアップする施策は次の6つです。
- SEO対策
- MEO対策
- SNS(Instagram・TikTok)の活用
- ポータルサイトへの掲載
- 公式サイトの運用・改善
- 紹介制度やSNSキャンペーンの実施
ここからは情報発信の施策について解説します。
SEO対策
SEO(Search Engine Optimization)は、Googleなどの検索エンジンで自社サイトを上位表示させるための施策です。
たとえば、利用者が「長野県 キャンプ場 おすすめ」や「関西 グランピング 子連れ」といったキーワードで検索したときに、自分たちのサイトが上位に表示されれば、クリックされる可能性が大きく高まります。
効果的なSEO対策としては、自社サイト内にブログやコラムを設け、「エリア情報」「設備の使い方」「季節の楽しみ方」など、検索されやすいテーマの記事を定期的に発信することが重要です。
特に、地域名+キャンプ+○○(設備・シーズン・対象層)などのロングテールキーワードを意識したコンテンツ設計が有効です。
また、Googleの評価基準には「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」が含まれるため、写真付きの運営者紹介や利用者の声を掲載することも信頼度向上につながります。
| このたび、検索結果の評価を改善するために、E-A-T に E(経験)を追加しました。つまり、実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。引用元:Google検索セントラルブログ「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」 |
MEO対策
MEO(Map Engine Optimization)は、Googleマップ上の検索結果で上位に表示されるよう最適化する施策です。
たとえば、スマホで「近くのキャンプ場」と検索されたときに、Googleマップで自施設が最上位に表示されれば、そのままナビや電話につながる可能性が高まります。
具体的には、Googleビジネスプロフィールに登録し、以下のような内容を丁寧に整備・更新することが重要です。
- 正確な住所や営業時間、電話番号などの基本情報
- 魅力的な写真(施設・サイト・風景・利用風景)
- 実際の利用者からのレビュー(評価点)とその返信
- 投稿機能によるイベント情報やお知らせの更新
特にレビュー対応は重要で、評価の高い口コミが増えれば、信頼性が高まり、予約につながる確率が上がります。
SNS(Instagram・TikTok)の活用
InstagramやTikTokは、ビジュアルを重視するユーザーが多く集まるSNSです。
キャンプ場の雰囲気や魅力的な体験は、写真やショート動画との相性が抜群で、「行ってみたい!」という感情を引き出すことができます。
効果的な活用法としては、以下のようなポイントがあります。
- 映えるポイントを意識した投稿(サウナ、夕焼け、焚き火など)
- ストーリーズでの予約空き状況やキャンペーン告知
- リールやTikTokで、利用者の「1日密着」風動画を作成
- ハッシュタグ戦略(#キャンプ女子 #キャンプ初心者歓迎 など)
また、ユーザーが投稿しやすくなるよう、施設内に「SNS投稿スポット(フォトスポット)」を設けたり、投稿を促すPOPを置いたりすることも有効です。
ポータルサイトへの掲載
キャンプ場検索に特化したポータルサイト(例:「なっぷ」「CAMP HACK」「楽天トラベル」など)は、キャンプ初心者からリピーターまで幅広く利用されています。
ここに自社の施設を掲載することで、既存の集客チャネルとは別の経路での流入が期待できます。
掲載にあたっては、以下を意識しましょう。
- 写真の質と枚数(特に「利用イメージ」が湧くもの)
- プランの分かりやすさ、価格帯、利用可能なアクティビティの明示
- ユーザーレビューの獲得と返信による信頼構築
- シーズンごとのキャンペーン登録や特集参加
たとえば「焚き火ができる」「ペット可」「川遊び可能」など、細かい条件での検索に対応できるように詳細情報を充実させることが成約率アップにつながります。
公式サイトの運用・改善
公式サイトは、キャンプ場の「顔」とも言える存在です。
SNSやポータルサイトから公式ページに訪れたユーザーが、最終的に予約を決めるかどうかは、公式サイトの情報量と信頼性にかかっています。
効果的なサイト作りのポイントは以下のとおりです。
- スマホでの閲覧に最適化されたレスポンシブデザイン
- 利用イメージが湧く写真や動画の掲載(各サイト・共用設備・アクティビティ)
- 「予約ページへの導線」が迷わない構成
- よくある質問(FAQ)や天候による注意点など、ユーザー目線の情報提供
- ブログやお知らせ欄による定期的な情報更新(検索エンジン対策にも有効)
また、予約システムの導入も重要です。
できればオンライン決済・キャンセル機能付きのシステムを取り入れることで、ユーザーの利便性を高められます。
紹介制度やSNSキャンペーンの実施
クチコミやユーザー発信を促す「紹介制度」や「SNSキャンペーン」は、広告費をかけずに自然な形で集客につながる優れた手法です。
たとえば以下のような施策が有効です。
- 「友達紹介で次回割引」「家族紹介でポイント進呈」などの紹介特典
- 「#〇〇キャンプで応募」などのSNS投稿キャンペーン(写真コンテスト形式)
- 利用後に自動で口コミ依頼メールを送る仕組みの構築
こうした仕掛けを導入することで、既存顧客が「新しい顧客を連れてきてくれる」という良い循環が生まれます。
また、SNSでの拡散により施設の認知度が向上し、興味を持ったユーザーの自発的な訪問にもつながります。
キャンプ場の魅力を高めて集客力を高めるアイデア

集客には、来たくなる理由づくり=施設の魅力を最大化することが欠かせません。
以下は、来場者に「ここにしかない体験ができる」と思ってもらうためのアイデアです。
- サウナやグランピングなどを取り入れ、付加価値を高める
- 季節ごとにイベントや体験を提供する
- 地域イベントと連動する
- 流行に合わせてユーザーのニーズに対応する
キャンプ場の魅力を高める4つのアイデアを紹介します。
サウナやグランピングなどを取り入れ、付加価値を高める
近年のキャンプニーズは多様化しており、「自然を感じるだけでは物足りない」という層も増えています。
そこで注目されているのが、サウナやグランピングの導入です。
たとえば、テントサウナで川沿いにととのう体験をすることはキャンパーにとって忘れられない経験になるでしょう。
また、設備が整ったグランピング施設で快適に過ごす滞在型キャンプは女性やファミリー層にとって利便性が高く、初心者でも安心して楽しめるキャンプ形態になっています。
特別感のある体験がリピーターやSNS映えを生み出します。
おすすめはカナディアン・サウナ!

引用元:カナディアンサウナ「ウィスラー」
サウナを取り入れるならおすすめなのが「カナディアンサウナ」です。
屋外サウナといえばテントサウナやバレルサウナが主流ですが、カナディアンサウナはモダンなデザインで他のサウナと差別化できます。
ガラス面が大きいため、サウナに入りながら自然と一体化するような体験が可能です。
広めに設計されているため、ゆったりと過ごせるのも魅力の一つ。
たとえば、湖畔のサウナ小屋でゆったりと過ごし、そのまま水に飛び込むという非日常体験は、キャンパーにとって忘れられない思い出になるでしょう。
季節ごとにイベントや体験を提供する
一年を通じて飽きさせない仕掛けづくりも重要です。
同じキャンプ場でも「時期によって異なる体験ができる」という仕掛けは、リピーター獲得や季節平準化の鍵になります。
春の新緑トレッキング、夏の水遊び、秋の焚き火ナイト、冬の雪中キャンプなど、季節ごとの楽しみを用意することで、年間を通じた集客が可能です。
イベントにはテーマ性(例:焚き火×音楽、星空×サウナ)を持たせることがポイントになります。
また、季節限定のワークショップや地域食材の提供イベントなども人気です。
「予約が埋まりやすい時期」だけでなく、オフシーズンこそ魅力強化が有効になります。
地域イベントと連動する
キャンプ場がより多くの人に認知され、足を運んでもらうためには、地域とのつながりを活かした施策が効果的です。
特に、キャンプ場単体では届きにくい層、たとえばキャンプ未経験の家族や、日帰り観光客などに対しては、地域イベントと連動することでアピールが可能です。
たとえば、地元で開催される農産物マルシェや夏祭り、収穫体験などのイベントとタイミングを合わせて、キャンプ場の宿泊プランを提供する方法があります。
「〇〇まつりの日限定宿泊プラン」「収穫体験付きキャンプステイ」など、イベントをきっかけに初めてキャンプを体験する人が増える可能性があります。
また、トレイルランやバイクツーリング、釣り大会といったアクティブなアウトドアイベントと連動させることで、参加者の宿泊場所としてキャンプ場を活用してもらう流れもつくることが可能です。
こうした地域イベントと連携するにあたっては、キャンプ場としてもさまざまな工夫ができます。
たとえば、イベントの参加者に向けた割引キャンペーンを実施したり、地元の出店者を招いて場内で出張マルシェを開催することなどが挙げられます。
流行に合わせてユーザーのニーズに対応する
キャンプ場が継続的に選ばれる施設であり続けるためには、時代ごとのニーズの変化を敏感に捉え、ニーズに合わせたサービスの見直しや新たなプラン開発を行うことが欠かせません。
実際、近年はアウトドアの楽しみ方が多様化しており、多様化に伴ってキャンパーが求める条件も大きく変化しています。
たとえば、ペットと一緒に旅行を楽しみたいという需要の高まりから、ペット同伴可能なキャンプ場のニーズは年々増えています。
このようなニーズに応えるには、犬が自由に遊べるドッグランや、ペット専用のシャワー設備、またはペット連れの利用者専用サイトなどを用意することが効果的です。
単に「ペット可」とうたうだけでなく、快適かつ安全に過ごせる環境が整っていることが選ばれるポイントです。
また、近年は一人で静かにキャンプを楽しみたいというソロキャンパーの増加も目立っています。
彼らは大規模なグループキャンプとは異なり、静けさやプライベート感を重視する傾向にあるため、少人数専用の区画や、あえて他サイトと距離をとった静かなエリアを設けるといった工夫が求められます。
荷物も少なく、設営がシンプルなスタイルを好むため、簡易なミニプランを用意することも有効です。
こうした多様なニーズに的確に応えるためには、日頃からSNSやレビューサイト、YouTube、キャンプ情報系のポータルサイトなどを観察し、利用者の生の声や流行の兆しを読み取る姿勢が重要です。
たとえば、「最近はペット可キャンプ場の投稿が多い」「ソロキャンプの動画再生数が伸びている」といったトレンドから、次に求められるサービスの方向性を見定めることができます。
他施設と差を付けるならカナディアンサウナがおすすめ

引用元:カナディアンサウナ「ナイアガラ」
数あるキャンプ場の中で「選ばれる理由」を持つためには、独自の魅力が必要です。
その点で、カナディアンサウナの導入は有効な差別化施策といえるでしょう。
自然の中で本格的なサウナ体験ができるという点は、他の施設との差を明確に打ち出すことができます。
サウナを目的に訪れる新しい顧客層も期待できるため、単なるキャンプ場ではなく「体験型アウトドア施設」としてのブランドづくりにもつながります。
非日常と快適性を両立させたカナディアンサウナを取り入れ、次の集客戦略に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。