旅館経営において、集客は何よりも大切です。
それは集客こそが、売上やリピーターの確保につながるためです。
しかし、インターネット予約の普及や宿泊施設の多様化により、以前より宿泊業での競争は激化しています。
大手ホテルや新しいコンセプトの宿が次々と登場する中で、自館の魅力をどう打ち出すかが成功につながります。
「立地や施設は変えられないから集客なんてできない…」と諦める必要はありません。
ちょっとした工夫やマーケティングの見直しで、集客力は変わるのです。
この記事では、旅館の経営者や担当者がすぐに実践できる、具体的な集客アイデアを紹介します。
旅館が抱える集客課題とは?

旅館の集客課題は数多くあります。
たとえば、地域全体の観光客数が減少している場合や、宿泊単価の下落、競合施設の増加など。
また、インターネット上での情報発信不足や予約サイトへの依存度の高さも、集客を難しくする要因です。
さらに、リピーターの獲得が進まない場合、常に新規顧客を追い続けなければなりません。
すると、広告費や人件費が膨らみやすくなります。
旅館が抱える集客課題を解決するには、まずターゲットをはっきりさせること。
そして、ターゲットとなる顧客層それぞれに合わせた戦略を取ることが必要です。
【ターゲット別】旅館における集客戦略

旅館が集客の戦略を考える場合、すべての顧客層に同じ接触方法が通じるわけではないと覚えておきましょう。
同じ施策を別の層にしても、集客効果は限定的です。
国内観光客、海外からのインバウンド客、そしてリピーター客では、求める情報や体験が異なります。
そのため、ターゲットを絞ったメッセージやサービス設計が欠かせません。
ここからは、ターゲット別に、旅館における集客戦略を紹介していきます。
国内観光客向け
国内観光客は、アクセスの良さや観光スポットとの組み合わせ、食事や温泉といった旅館ならではの魅力を重視します。
最寄り駅や主要駅から遠い場所に立地していても、無料送迎などサービスとして打ち出せば「アクセスしやすい旅館」に変えることは可能。
アクセスしやすい上に、手軽に地元の旬の食材を使った料理や、地域の文化体験をセットにした宿泊プランを提供できれば、市場にアピールしやすくなるものです。
また、週末や連休に合わせた短期滞在プランも人気です。
たとえば、東京から2時間以内で行ける旅館なら「週末リフレッシュプラン」などを打ち出すと、働く世代の心をつかみやすくなります。
インバウンド観光客向け
海外からの観光客は、日本文化や特別な体験が得られることを求める傾向があります。
そうした海外観光客に対しては、英語や中国語など多言語対応の案内をすれば、スムーズにコミュニケーションが取れるようになります。
観光客自体も、安心して宿泊できるのです。
外国人向けには、体験プログラム(茶道、着物体験、和食料理教室など)を提供することで、他施設との差別化が可能です。
さらに、SNSやYouTubeなどで海外に向けた発信を行うことで、訪日前から旅館の魅力を伝えることができます。
SNSなどは日本語だけでなく、同じ内容であっても英語や多言語での発信を常にするように心がけましょう。
リピーターの育成
リピーターは安定した売上をもたらす、大切な顧客層です。
各顧客に対し、前回宿泊時の好みや要望を記録し、次回訪問時に反映させると「覚えてくれている」という特別感を演出できます。
また、メールマガジンやLINE公式アカウントで特別プランや割引情報を定期的に配信すると、関係性が長く続きやすくなります。
たとえば、誕生日月に限定クーポンを送るなど。
こうした取り組みは、再訪のきっかけになります。
旅館の集客を成功させるポイント

集客アイデアは実行するだけでなく、持続的に運用し続けることが重要です。
そのためには、接客や設備、マーケティング体制の改善も同時に進める必要があります。
以下は旅館の集客を成功させるポイントです。
- 接客マニュアルを整備する
- リピーター向けの戦略を考える
- 設備を整える
ここからは、旅館の集客を成功させるポイントについて解説します。
接客マニュアルを整備する
設備や料理が良くても、スタッフの対応が悪ければ印象の悪い旅館になってしまいます。
スタッフ全員が一貫した接客を行えるよう、マニュアルを作成して共有することで接客の質が上がります。
一部のスタッフの接客が良いのではなく、全スタッフの接客の質があがることが理想です。
特に、外国人客や初めての利用者にも安心感を与える対応は、口コミ評価にも直結します。
温かい接客が、顧客満足度につながるのです。
リピーター向けの戦略を考える
顧客に「もう一度泊まりたい」と思ってもらうには戦略が必要です。
ポイントカードや会員制度を導入し、再訪時の特典を用意すると効果的です。
たとえば「3回目の宿泊で夕食無料」などの仕組みを作ると、自然とリピート率が上がります。
また、季節ごとのイベントを用意すると、何度泊まっても飽きがこない旅館になります。
設備を整える
古くなった設備や清潔感のない場所は、どんなに接客が良くてもマイナス評価につながります。
予算の範囲で計画的に改善を行いましょう。
Wi-Fi環境やコンセントの増設なども宿泊客に喜ばれます。
予算が足りない、予算オーバーの場合には、補助金を使うことも視野に入れるべきです。
たとえば、事業再構築補助金は、新市場進出や事業再編などの事業再構築を行う中小企業を支援する補助金です。
他にも、都道府県で補助金を出している場所もあるため、調べてみましょう。
旅館の集客アイデア10選

旅館の集客を改善するためのアイデア10個は、次の通りです。
- 自社サイトやホームページの改善・見直しをする
- SEO対策を強化する
- SNS(Instagram・TikTokなど)を活用する
- LINE公式アカウントを活用する
- Googleビジネスプロフィール・口コミ管理をする
- じゃらん、楽天トラベル、一休などを活用する
- 魅力的なプランを作る
- オフシーズンの特典キャンペーンを実施する
- 地域イベント・季節行事との連携プロモーションを実施する
- 滞在中の体験価値を上げる
ここからは、旅館の集客アイデア10個について詳しく解説します。
自社サイトやホームページの改善・見直しをする
旅館の公式サイトは、顧客にとって最初の接点です。
写真や情報が古いままだと、印象が悪くなり予約に至らないこともあります。
また、予約ページまでの動線がわかりにくいと顧客が離れてしまう原因にもなります。
どんなプランが用意されているのかなどをわかりやすく記載し、最新の客室や料理写真を掲載し、予約までの導線を分かりやすく設計しましょう。
また、スマートフォンでの閲覧に、自分たちのサイトの見え方を最適化することも必須です。
SEO対策を強化する
SEO対策とは、検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための施策のことです。
「地域名+旅館」「温泉+観光」などの検索キーワードで上位表示されれば、潜在顧客の目にとまりやすくなるもの。
つまり、旅館集客での武器になるのです。
ブログ記事で周辺観光スポットやイベント情報を発信し、関連キーワードを自然に盛り込むことでSEO効果が高まります。
検索から直接予約に繋がる流れを作ることが重要です。
SNS(Instagram・TikTokなど)を活用する
写真や動画で旅館の魅力を発信するSNSは、若年層からの集客に特に有効です。
Instagramでは料理や温泉の写真、TikTokでは館内ツアーやスタッフの紹介動画などがよくみられます。
たとえば「チェックインからチェックアウトまでの1日密着動画」など。
旅館で何が起こるのかが可視化されれば、宿泊体験を簡単にイメージしてもらえます。
また、顧客に旅館名のハッシュタグでの投稿を促すことで、口コミの拡散が期待できます。
インバウンド観光客向けには、英語や多言語での投稿が向いています。
同じ内容でも何度でも別々の言語で投稿することで、たまたま日本を訪れている方々に対して興味をひきつけ、内容をわかりやすく提示できるのです。
LINE公式アカウントを活用する
LINEは日本国内で幅広い年齢層が利用しているツールです。
1対1のコミュニケーションツールであるため、情報は必ず個人に届きます。
お得情報やイベント情報を配信することで、情報が目に入りやすくなるのです。
宿泊者限定のクーポン配信や、空室情報のリアルタイム通知を行うと、直前予約にも繋がります。
また、チャット機能を活用して問い合わせ対応ができるようにすれば、顧客の満足度があがり、予約率の向上も期待できるもの。
顧客としても気軽に質問ができるため、不安点を解消させやすいことがメリットです。
Googleビジネスプロフィール・口コミ管理をする
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップで検索された時に表示されるビジネス情報のこと。
オーナーが自身で管理したり、店舗情報の発信もできるツールです。
Googleマップ検索で評価がよくなれば、顧客から選ばれやすい旅館になることにつながります。
また、Googleマップに表示される住所や公式サイト、営業時間などの欄には、正確な情報を記入しましょう。
ユーザーに正しい情報を提供して信頼されやすくなるほか、公式サイトに誘導することができます。
写真や最新情報を更新し、口コミには迅速かつ丁寧に返信しましょう。
特に外国語での口コミにも対応すると、インバウンド客からの評価も高まります。
外国語ができない場合でも心配することはありません。
外国語対応時は、無料翻訳サービスなどを使いましょう。
このように、現代では口コミの確認と返信対応を即座に行うことが簡単にできるようになりました。
じゃらん、楽天トラベル、一休などを活用する
大手旅行予約サイトは集客力が強く、特に新規顧客の獲得に向くものです。
数ある旅館から目的に合った施設を選ぶことができるため、ユーザー満足度も高くなります。
ただし、手数料がかかるため、自社予約への誘導も並行して行いましょう。
たとえば、公式サイト限定特典を用意することで、リピーターを自社予約に切り替えやすくなります。
魅力的なプランを作る
「夕食時ドリンク飲み放題付き」や「地元の伝統工芸体験付き」など、他にはない特典を組み込んだプランを作ってみましょう。
他にないプランは、話題性があるためです。
また、最近では宿泊料金に食事や飲み物、アクティビティなどさまざまなサービスを盛り込んだオールインクルーシブも注目されます。
一方で、「高齢のため、料理や飲み物は少しでいいからお得に泊まりたい」という層もいます。
ターゲット層ごとにプラン内容を変えることで、より効果的な集客が可能です。
できるだけ、近場の競合がしていないプランを調査してみてください。
ほかにも平日限定プランなどを販売すれば、閑散期にも予約を取りやすい旅館になることができます。
オフシーズンの特典キャンペーンを実施する
オフシーズンに顧客を呼び込みたければ、特別料金や追加サービスを用意しましょう。
たとえば、冬季限定で「2泊目半額」や「夕食グレードアップ無料」などの特典を付けることで、予約数の維持につながります。
さらに、公式サイトやSNSで「この時期だけの特典」として告知すれば、特別感が増して予約数が増える可能性もあります。
冬季にスキー客が多い旅館では、「グリーンシーズン」として自然と触れ合うプランを用意してみてはいかがでしょうか。
夏限定で手ぶらキャンププランなど、施設でキャンプ道具をそろえれば、アウトドア体験をしたい方やリピート客が見込めます。
地域イベント・季節行事との連携プロモーションを実施する
地域の花火大会や紅葉シーズンなどと連動した宿泊プランを作ると、観光目的の顧客を取り込みやすくなるものです。
イベントと宿泊をセットにすることで、他施設との差別化にもなります。
さらに、イベントの日程やアクセス情報を事前に案内し、送迎バスや観覧席の手配なども組み込みたいところ。
そうすれば旅行者にとって「便利で安心な旅館」という印象が強まります。
また、公式サイトやSNSでイベントの魅力を写真や動画付きで発信すれば、遠方からの集客にもつながりやすくなります。
滞在中の体験価値を上げる
宿泊そのものだけでなく、滞在中の体験を充実させることで口コミやリピーターを増やせます。
地元ガイドツアー、夜の星空観察などは初期投資も少なく、滞在中の体験をより豊かにしてくれます。
また、館内でのアクティビティも滞在中の体験価値を上げることが可能です。
たとえば、卓球台の貸出や、サウナなどは館内で充実した時間を過ごすことができるでしょう。
館内での長時間の滞在は、満足度を上げるだけでなく、自販機や売店などの付帯売上の増加にもつながります。
旅館にサウナをつけるならカナディアンサウナがおすすめ
大手予約サイトでは「サウナ」の有無を絞り込み要素に取り入れているほど、需要が高まっているといえます。
サウナ需要が高まる今、旅館に新しくサウナを付けたい方におすすめなのが「カナディアンサウナ」です。

カナディアンサウナは屋内・屋外どちらのモデルもあるため、室内への導入が難しい施設でも、屋外に設置することが可能です。
カナディアンサウナの魅力は、デザイン性の高さにあります。

ウェスタンレッドシダーをふんだんに使っているため温かみがあり、強化ガラスを使用しているためモダンな印象を与えられるのです。
金属製の黒い外装は見た目に高級感を与え、高い断熱機能も持つもの。
つまり、機能面でも優れているサウナです。
このようにカナディアンサウナはインパクトや高級感があるため、旅館の目玉としてサウナを設置したい方におすすめです。
サウナ導入による旅館の集客効果は高い!

引用元:CANADIAN SAUNA「NIAGARA(ナイアガラ)」
近年、日本ではサウナ人気が急速に拡大しています。
「ととのう」という言葉が一般化し、男女問わず幅広い層がサウナを楽しむようになりました。
その流れを受け、旅館やホテルなどの宿泊施設でもサウナを導入する動きが加速。
実際に、サウナ導入が集客力の大幅な向上につながっている事例が多数報告されています。
旅館にサウナを導入することで得られる具体的な集客効果は次の7つです。
- 他施設との差別化と競争力アップ
- 新しいターゲット層の獲得
- リピーター獲得による安定収益の獲得
- SNS拡散で無料の宣伝効果
- 年間を通じた稼働率の安定
それぞれ詳しく見ていきましょう。
他施設との差別化と競争力アップ
サウナの有無は、施設選びに大きく影響します。
株式会社LDKプロジェクトが2024年9月に行った「民泊集客とサウナに関する意識調査」によれば、「Q4.あなたは、今年の夏の宿泊施設を選ぶ際に、サウナ施設の有無をどのくらい重視していますか。」(n=111)という質問に対し「非常に重視する」が54.1%、「やや重視する」が39.6%。
このように旅館のような宿泊施設にサウナがあるかどうかは他の宿泊施設との差別化につながるということが、この調査結果からわかります。
新しいターゲット層の獲得
サウナは健康志向層やビジネスパーソン、アウトドア愛好家など新たな顧客層を呼び込むきっかけとなります。
一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所が2023年1月に行った「日本のサウナ実態調査」によれば、月に4回以上サウナに入るヘビーサウナーが255万人から287万人、月に1回以上サウナに入るミドルサウナーが521万人から547万人、年に1回以上サウナに入るライトサウナーが796万人から845万人に増えた結果となっています。
このように、サウナ人口は着実に増加傾向にあり、旅館にサウナを設置することは新たなターゲット層獲得の一手として有効と言えます。
リピーター獲得による安定収益の獲得
サウナは「習慣化」されやすい点も特徴です。
回数券や月額制プランを導入すれば、リピーターを確保し、安定した収益源となります。
SNS拡散で無料の宣伝効果
SNSでは「#サウナ」の投稿数が2019年の12万件から2023年には78万件へと6.5倍に急増。
おしゃれな個室サウナや絶景サウナはSNS映えしやすく、自然と拡散され、集客に直結します。
特にカナディアンサウナはバレルサウナなどに比べて高性能でありながら、日本での導入数はまだまだ少なく、導入による話題性が期待できます。

年間を通じた稼働率の安定
「冬限定」というイメージに反し、サウナは夏にも人気です。
水風呂との組み合わせで「夏サウナ」の需要が伸び、旅館のオフシーズンである夏の稼働率低下を防ぐことが可能です。
他の旅館と差別化して集客を成功させよう!
今回は、旅館の集客アイデアについて紹介してきました。
他の旅館と同じ施策をとっても、数ある旅館に埋もれてしまうだけです。
自社だけの特別な施設・体験をつくり、差別化して集客を成功させましょう。
たとえばサウナなら、他にない体験ができる施設がおすすめです。
カナディアンサウナは2024年から輸入事業を開始した、日本では新しいサウナです。

引用元:CANADIAN SAUNA「AURORA(オーロラ)」
見た目がモダンで高級感があり、高級志向の旅館と相性が良いのが特徴。
広いガラス面で、外とのつながりを感じられるため、自然の中で「ととのう」体験ができます。
山、森、海、川、湖、さまざまな場所と相性が良いのはもちろん、室内用のサウナも取り揃えています。
これから旅館にサウナの設置を検討している方は、候補のひとつにしてみてはいかがでしょうか。