サウナ人気の高まりに伴い、宿泊施設や温浴施設、スポーツジム、キャンプ場などでサウナを導入する動きが広がっています。
しかし、導入を検討する際に重要なのが「どのメーカーのサウナを選ぶか」です。
メーカーによってデザイン性、施工対応範囲、コスト、機能、メンテナンス性などに違いがあるからです。
この記事では、海外・国内の代表的なサウナメーカー10社を取り上げ、それぞれの特徴や導入メリットを詳しく解説します。
導入前に知っておきたいサウナメーカー10選

サウナメーカーを選ぶ際は、単に見た目のデザインや価格だけでなく、「施工対応力」や「耐久性」、「カスタマイズ性」も重要な比較ポイントです。
ここからは、世界中の施設運営者に選ばれている海外メーカー5社と、日本の環境に適した国内メーカー5社を紹介していきます。
海外サウナメーカー
海外サウナメーカーは、北欧を中心に歴史と技術の蓄積が豊富で、世界中の高級スパやホテルでも採用されています。
特にデザイン性と耐久性の高さは国内製品にはない魅力です。
導入前に知っておきたい海外サウナメーカーは以下の5つです。
- カナディアンサウナ
- Harvia(ハルビア)
- Sauna360
- totonoü
- Saunasell
ここからは、各海外サウナメーカーそれぞれについて解説します。
カナディアンサウナ

引用元:カナディアンサウナ「ロッキー」
カナダ発の「カナディアンサウナ」は、自然素材へのこだわりと高い断熱性能で知られるメーカーです。
特に屋外設置型のキャビンサウナが人気で、木材はカナダ産の高品質なウエスタンレッドシダーを使用。
黒い金属製の外装は機能が高いだけでなく、シックな見た目で高級感があります。
「ナイアガラ」は広いガラス面で見た目が良く、サウナ室内からも外を眺められるため森や海などの自然と相性抜群です。
気候変動に強く、寒暖差の激しい地域でも長期的に使用できます。
「ウィスラー」は三角屋根が特徴的なサウナで、雪が自然に落ちる構造になっているため、お手入れが楽です。
屋内サウナの他にも室内サウナを取り扱っており、室内サウナにもウエスタンレッドシダーを使っているため香りが良いです。
日本のサウナはヒノキやスギが一般的に使われるため、香りから一味違います。
サウナ室の他に温浴槽や水風呂なども取り揃えているため、サウナ環境をまとめて用意できるのも魅力です。
Harvia(ハルビア)
Harviaは、フィンランドを代表する老舗メーカーです。
世界各地に輸出されているグローバルブランドです。
サウナ愛好家の多くが「ヒーターといえばHarvia」と考えるほど。
ヒーター技術に強みがあり、電気式・薪式のどちらにも対応可能。
サウナ室は個室型からバレルサウナまで幅広くラインナップを展開しています。
日本の住宅事情に合わせたコンパクト設計も特徴です。
Sauna360
Sauna360は、Tylö、Helo、Kastor、Finnleo、Amerec といった世界的に有名なサウナブランドを所有するメーカーです。
TylöHeloが2022年に「Sauna360」に名称変更したものです。
Tylö、Heloは主に電気ストーブ、Kastorは薪ストーブが主です。
Tylöは家庭用から商業用まで幅広い製品を扱っており、モダンでデザイン性の高い製品が特徴です。
Heloは商業用や高級市場向け製品に特化したブランドで、大規模な施設向けの製品が中心。
Kastorは伝統的なフィンランド式サウナストーブに定評があります。
サウナだけでなく、スチーム・赤外線・コンビネーションタイプなど、多様な熱浴体験を総合的に出しています。
totonoü
日本と北欧の感性を融合した「totonoü(トトノウ)」は、ミニマルで洗練されたデザインと、空間全体の演出にこだわるメーカーです。
エストニアでサウナを製造、日本法人「totonou Japan株式会社」が輸入しています。
家庭用のサウナやバレルサウナなどがメインで、サウナ好きの著名人を起用したプロモーションにより認知度が高いブランドです。
エストニアの物価は日本の約7割で、サウナの本場フィンランドと比べても安いため、安価なサウナを提供可能としています。
高いデザイン性だけでなく、モジュール型構造で設置が容易な点も魅力です。
Saunasell
エストニアのSaunasellは、伝統的な薪式サウナの製造を得意とするメーカーで、北欧の自然派サウナ文化を色濃く反映しています。
耐湿性の高い木材を使用し、木の香りや温もりを最大限に引き出す設計が特徴です。
「Round Cube」シリーズのサウナ室はキューブ型でコロンとした見た目が可愛らしい印象。
他のサウナにはあまり見られない形のためインパクトがあります。
国内サウナメーカー
国内メーカーは、日本の気候や建築基準に対応した設計・施工力が魅力です。
海外製品に比べて導入・メンテナンスがスムーズで、法令対応もしやすいのが強み。
導入前に知っておきたい国内サウナメーカーは以下の5つです。
- METOS(メトス)
- ONE SAUNA
- Saunea
- 株式会社サウナシステム
- MySauna
ここからは、各国内サウナメーカーを解説します。
METOS(メトス)
METOS(メトス)は、日本サウナ業界のパイオニア。
公共施設やホテル、スポーツジムなど、あらゆる規模のサウナを手掛けてきた実績があります。
国内製ヒーターからフィンランド製ヒーターまで幅広く扱い、設計・施工・メンテナンスまで一括対応。
日本独自の安全基準にも完全対応しています。
さらに、METOSは全国に施工ネットワークを持ち、地方施設でも安定した導入・保守が可能です。
導入後の部品供給やリニューアル提案も充実しており、長期運用における信頼性が高い点も強みです。
特注デザインや複合温浴施設への対応力も高く、事業規模を問わず選ばれています。
ONE SAUNA
ONE SAUNAは、国産サウナメーカーで、木材から製造工程まで「完全メイド・イン・ジャパン」にこだわっています。
特に国産木材を使用した木の香り豊かなバレルサウナは、デザイン性と耐久性を両立。
カスタムオーダーにも柔軟に対応し、商業施設にも多く採用されています。
また、屋外型サウナにも対応しており、キャンプ場やグランピング施設での利用にも最適。
木の風合いを生かした自然調和型デザインは、施設の景観価値を高めます。
Saunea
Sauneaは、モジュール式(組み立て式)サウナの開発で注目を集める国内メーカーです。
限られたスペースでも設置が可能な構造で、都市型ホテルやオフィスサウナなどにも対応可能。
施工期間も短く、既存建物のリノベーションにも柔軟に対応できます。
最短2週間から、長くても2ヶ月で納品が可能です。
省エネ性能にも優れており、ランニングコストを抑えたい施設にも向いています。
株式会社サウナシステム
業務用サウナを多数手掛けてきた老舗メーカーで、主にホテルや温浴施設への導入実績が豊富です。
高温・低温サウナ、塩サウナなど多様な仕様に対応し、全国での施工・保守体制も整備されています。
機能性と耐久性を重視した設計で、長期運用に適した製品が多いのが特徴です。
長年にわたって大型スパにも導入実績があり、信頼性の高い施工管理体制を持ちます。
MySauna
MySaunaは、モジュール式(組み立て式)のサウナを販売する会社です。
パーツを組み立てて施工するため、従来よりも短期間で施工することが可能です。
家庭用・自宅用サウナを主としていますが、業務用のビルトインサウナも取り扱っています。
カスタマイズも可能なため、自宅のスペースや商業施設のスペースに合わせてカスタムすることも可能です。
すべての製品に国産のこだわりがあります。
国内外別・サウナメーカーの特徴

国内外メーカーには、それぞれ異なる強みと選ぶ際のポイントがあります。
ここでは、導入後の運用面や施設価値向上の観点から、国内サウナメーカーの特徴と、海外サウナメーカーの特徴、両者を整理して解説します。
国内サウナメーカーの特徴
国内サウナメーカーの特徴は、次の3つ挙げられます。
- 施工・メンテナンス対応がスムーズ
- 日本の環境・利用スタイルに最適化している
- コストと導入期間のバランスが良い
ここからは、国内サウナメーカーの特徴について詳しく解説します。
施工・メンテナンス対応がスムーズ
国内メーカーは、現地調査から設計・施工・メンテナンスまで一貫して対応できる点が利点です。
施工基準や防火・電気設備など、日本特有の法令に詳しいため、手続き面での不安も少なく済みます。
トラブル発生時にも迅速な対応が可能で、運用面のリスクが低い点も魅力です。
日本の環境・利用スタイルに最適化している
湿度の高い気候や狭い設置スペースなど、日本特有の環境を踏まえた設計が施されています。
たとえば、都市部のホテルやジムではコンパクトなモジュール型サウナ、温泉地では湿熱に強い構造材など、用途に合わせた製品選びが可能です。
また、屋外サウナの場合、降雪地域では雪が降った時に重みに耐えられるかなども観点になります。
コストと導入期間のバランスが良い
輸入コストや関税がかからないため、海外製に比べてコストパフォーマンスが良好です。
納期や施工期間も短縮でき、開業スケジュールに柔軟に対応できる点も強みとなります。
たとえば、国内に製造拠点を持つメーカーであれば、資材調達や検査工程も迅速に行えるため、スケジュール変更にも柔軟に対応できます。
結果として、初期投資を抑えつつ、短期間でのオープンを実現しやすい点が魅力です。
海外サウナメーカーの特徴
海外サウナメーカーの特徴は以下の4つです。
- デザイン性・ブランディング力が高い
- 素材品質と耐久性に優れる
- 独自技術・多様なラインナップが揃う
- 導入時のハードルが高い
ここからは、海外サウナメーカーの特徴について詳しく見ていきましょう。
デザイン性・ブランディング力が高い
海外メーカーは、ブランドとしての世界的認知度が高く、施設の付加価値を高めます。
木の温もりを生かしたデザインや、曲線を取り入れたバレル型など、視覚的にも印象的な空間演出が可能です。
観光リゾート地の場合、他施設と差別化を図るためにデザインやブランドにはこだわる価値があります。
しかし、小規模サウナの場合はデザインやブランドにこだわらなくても集客を見込めるため、さほど違いにはなりません。
素材品質と耐久性に優れる
海外メーカーのサウナは、寒冷地で長年培われた製造技術により、木材の乾燥・加工技術が高いのが特徴です。
腐食や変形に強く、屋外設置でも長期間使用できる耐久性を備えています。
特にレッドシダーやスプルースなど、選び抜かれた天然素材が使われています。
独自技術・多様なラインナップが揃う
海外メーカーは、電気ヒーターや自動ロウリュ機能など、独自の技術革新を積極的に取り入れています。
個室タイプから大型施設向けまで、豊富なサイズと仕様があり、コンセプトに応じたサウナ設計が可能です。
さまざまなサウナの中から理想のサウナを見つけたい場合は、海外メーカーも視野に入れると理想のものを見つけやすくなります。
導入時のハードルが高い
一方で、輸入手続きや電気規格の違いなど、日本国内での導入には調整が必要な場合があります。
輸入の関税がかかるためコストが高くなることや、納品までに時間がかかることも考えられます。
設置後のメンテナンスや部品調達にも時間を要することも。
そのため、サポート体制を確認してから導入を検討するのが望ましいです。
サウナメーカー選びのチェックポイント

サウナの導入は一度きりの設備投資ではなく、長期的な運用と維持管理が前提です。
以下の観点を押さえてメーカーを選んでみましょう。
- デザイン・ブランド性が高く差別化要素となるか
- 実績・施工経験があるか
- サウナ導入に必要な設備・施工条件が整っているか
- 初期コスト・運用コストは妥当か
- メンテナンス・アフターサポート体制が整っているか
- 日本の安全基準・電気規格を満たしているか
- 施設ごとにカスタム設定ができるか
ここからは、サウナメーカー選びのチェックポイントについて、深堀りして解説します。
デザイン・ブランド性が高く差別化要素となるか
施設のコンセプトに合ったデザインであるか、ブランドとして集客に貢献できるかを確認しましょう。
サウナは「体験価値」を提供する空間であるため、見た目や雰囲気が利用者の印象を左右します。
特に競合施設が多いエリアでは、デザイン性やブランド力の高さが「選ばれる理由」になります。
北欧デザインや天然木の質感を生かした空間づくりは、SNS発信にも効果的です。
実績・施工経験があるか
過去の施工実績や導入事例が豊富なメーカーを選ぶと、設計段階での安心感が高まります。
実績のあるメーカーは、施設のタイプごとの最適な仕様や課題を理解しており、トラブルを未然に防ぐノウハウを持っています。
また、導入事例を確認することで、自社の規模やターゲット層に近い成功モデルを参考にすることが可能です。
施工写真や導入企業の声なども重要な判断材料です。
サウナ導入に必要な設備・施工条件が整っているか
サウナを導入できるかどうかは、製品選定以前に設置環境の条件が整っているかで決まります。
電源容量(特に三相200V対応)、換気・給排水設備、防水・断熱施工などは基本要件であり、事前に確認しておくことで、導入後のトラブルを防ぐことができます。
メーカーによっては設計段階から技術スタッフが環境確認を行うため、早期相談が望ましいです。
初期コスト・運用コストは妥当か
国産サウナは国内の木材を使うため、初期コストが高くなる傾向があります。
しかし、輸送費や関税がかからないため、トータルコストを見た場合に安くなることがあります。
逆に海外の安い木材を使ったサウナでも関税・輸送費を入れると高くなることも。
初期コストは関税や輸送費なども含めて費用として考えるようにしましょう。
初期費用だけでなく、運用時の電気代やメンテナンス費も考慮すべきです。
| 熱源・様式 | 特徴 |
|---|---|
| 電気式 | 導入が容易だが、使用頻度が多い施設では電気代が高くなりやすい |
| 薪式 | 燃料コストは抑えやすいが、煙突設備と安全管理が必要 |
| スチーム式 | 給水・排水・清掃コストがかかるが、体感温度が高く短時間で満足度を得やすい |
また、メーカーによってメンテナンス契約や保証期間が異なるため、長期運用を見据えた比較が必要です。
メンテナンス・アフターサポート体制が整っているか
定期点検や部品交換、故障対応など、運用面でのサポートが充実しているか確認しましょう。
特にサウナは湿度・温度変化の影響を受けやすいため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
国内にサービス拠点があるメーカーなら、トラブル時の対応が早く、稼働停止リスクを最小限に抑えられます。
アフターサポート内容を事前に明確にしておくことが大切です。
業務用サウナは日常的な清掃・点検に加え、年に一度程度の専門メンテナンスをしたほうが良いです。
- ヒーター交換やストーン交換の目安
- 温湿度センサーや安全装置の点検周期
- 木材の劣化やカビ対策
メーカーが施工から保守まで一貫して対応できるかどうかが、導入後の安定運用を左右します。
特に温浴施設やホテルでは、ダウンタイムを最小限に抑えるサポート力が重要です。
メーカーとのコミュニケーションが円滑にできない場合、トラブル発生時の対応も遅くなる可能性があります。
問い合わせをした時点でレスポンスが迅速かどうかを確認しておきましょう。
日本の安全基準・電気規格を満たしているか
海外メーカーの場合、国内法規に適合しているかを必ず確認する必要があります。
電気用品安全法(PSE)や消防法などの基準を満たしていない製品を導入すると、後に改修や再認可が必要になる可能性もあります。
事前にメーカーや代理店に確認し、施工時の安全検査や認証証明書を提出できる体制があるかを確認しましょう。
施設ごとにカスタム設定ができるか
温度・湿度・照明など、施設の特徴に合わせて細かくカスタマイズできるメーカーを選ぶと、利用者満足度の向上につながります。
たとえば、スポーツジムでは短時間利用向けの高温設定、宿泊施設では長く滞在できるリラックス重視の低温設計など、目的に応じた設定が可能かどうかがポイントです。
オリジナル性を重視するなら、設計段階からカスタム対応できるメーカーを選ぶと良いです。
他のサウナと差を付けるメーカーならカナディアンサウナがおすすめ

引用元:カナディアンサウナ「ウィスラー」
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