日本におけるサウナブームは、近年急速に広がっています。以前は主に温泉や銭湯で利用されることが一般的でしたが、最近ではグランピング施設や家庭での利用が増え、その人気は拡大しています。
このブログでは、日本で起きた3回のサウナブームについて探求します。
第一サウナブーム
日本でのサウナ文化の普及は1964年の東京オリンピック時にフィンランド選手団がサウナを持ち込んだことで注目を集めたことがきっかけでした。1966年には、株式会社メトスが渋谷のスカンジナビアクラブにフィンランド式サウナを設置し、日本初のサウナの設置を手がけました。しかし、当時の日本では、フィンランド式サウナの知識が不足しており、誤ったロウリュ方法で火傷事故が多発し、その後以降、フィンランド式サウナは一時期消滅しました。
1970年代に入ると、サウナ施設が増加し始め、都内だけでも440件のサウナ施設ありました。特に銭湯では、家庭用お風呂が普及したために不振に陥っていたため、サウナを導入することで、再興を測りました。また、大型ホテルや旅館、スポーツクラブ、ゴルフ場などの施設でもサウナが増え、入浴文化とサウナの組み合わせが好まれる様になりました。
しかし、1973年のオイルショックの影響でサウナブームは一時的な打撃を受けました。全国に4000件近くあったサウナ施設が半滅したと言われています
第二次サウナブーム
1990年代以降、健康ランドやスーパー銭湯、日帰り温泉などの温泉施設が増える中、サウナもその需要に合わせて増加しました。これらの施設は手頃の価格で、近場で利用できる『安・近・短』のレジャースポットして人気を集め、遊休地を活用するビジネスとしても注目されました。
温泉施設は、お風呂をベースにして様々なサービスを提供することで、付加価値を高めていきました。しかし、2000年代に入る温浴施設の開発が一段落し、話題性が低下する中で、岩盤浴ブームが起こりました。既存の施設に次々と導入され、韓国のチムジルバンを参考にした黄土サウナや麦飯石サウナなどが登場しました。また、汗蒸幕が併設され、温活やデトックス効果に注目され、女性にも普及しました。さらに、アウフグース(熱波師)が行われ始め、アロマテラピー、理髪店、リクライニングシート、カラオケ、飲食スペース、美容サービスなどと組み合わせた施設も登場しました。
第三次サウナブーム
2009年ごろのSNSブームの影響で、サウナ愛好家同士が繋がり、サウナに関する知識や利用方法、そしてサウナの健康効果などが広く共有されるようになりました。その中で、後にサウナ大使となるタナカカツキ氏も活動し始め、サウナに関するエッセ『サ道』が誕生しました。2011年書籍化され、2016年には漫画化もされ、サウナに興味のなかった人々に広く浸透するきっかけとなりました。
SNSを通じた情報共有は、サウナ施設側にも影響を与えました。それまでサウナの知識が貧しかった管理人やオーナーがSNSを通じてサウナ愛好家の声を受け止め、フィンランド式サウナへの改善や施設の向上に活かすようになりました。
2017には、日本最大のサウナ検索サイトである。『サウナイキタイ』がスタートし、サウナ情報の検索が容易になりました。そして、2019年には『サ道』がドラマ化され、特にドラマ内で取り上げられた『ととのう』という概念がサウナブームを引き起こすきっかけとなりました。