サウナの本場、フィンランドで古くから親しまれているバレルサウナは、樽型のユニークなデザインが特徴的な、屋外用サウナです。
バレルサウナは、スタイリッシュな見た目だけでなく、施設に埋め込むタイプのサウナより、導入・設置が手軽にできることからも、人気を集めています。
とくに業務用施設では、クレーンでの搬入や組み立てが不要なプレハブ式のバレルサウナが選ばれることが多く、設置にかかる時間や手間を抑えられる点も評価されています。
一方で、バレルサウナに対して多くの方が抱えているのが、「温度が上がりにくい」という悩み。
この記事では、バレルサウナの温度が上がらない理由と、解決方法をご紹介します。
バレルサウナの温度が上がらないのはなぜ?

バレルサウナを使用していて、温度が上がっていないと感じる場合、多くは以下の3つが原因です。
- 壁に隙間があいている
- 外の気温の影響を受けやすい
- 温度差が出やすい・熱が逃げやすい
ここからは、バレルサウナの温度が上がらない理由を、それぞれ詳しくみていきましょう。
壁に隙間があいている
バレルサウナの温度が上がらないのは、壁に隙間があきやすいという、バレルサウナの性質が原因のひとつです。
バレルサウナは、木の板を組み合わせたシンプルな構造であるために、木材の収縮・膨張によって、板の間に隙間が生じます。
木材は、湿度が高いと膨張し、乾燥していると収縮する性質があるため、梅雨時期や冬の乾燥した時期に隙間ができやすくなるのです。
また、木材の反り・曲がりが原因で、隙間ができることもあります。
隙間があくと、その部分から雨が染み込み、木材の腐食が進むため、さらに隙間が広がってしまうこともあるのです。
こうした隙間から風が吹き込むことで、サウナ室内が冷え、温度が上がらないことがあります。
外の気温の影響を受けやすい
多くのバレルサウナには、断熱材が使われていないため、サウナ室内の温度は、外気温の影響を直接受けます。
冬の冷え込みが厳しい地域だけでなく、温暖な地域でも、雨や風が強い日・雪が降っている日などは、サウナ室内が温まりにくい傾向があります。
温度差が出やすい・熱が逃げやすい
バレルサウナは、サウナ室内で温度差が出やすい構造であること、また室内の温度が外へ逃げやすいことから、温度が上がりにくいと感じることがあります。
たとえば、丸みを帯びた天井構造により、熱が上部に集中しやすく、下部に温まりづらい空気が滞留しやすくなるのです。
空気は、温まると上へ、冷えると下へ移動するため、サウナ室内も足元が冷えやすくなります。
一般的なサウナは、ベンチを高くして、足元の冷えを感じにくくしますが、バレルサウナは樽型であるため、ベンチの高さをあまり出せません。
樽型の曲面構造により、天井までの高さが限られており、安全性を保ちながら十分な高さのベンチを設置することが難しいのです。
そのため、とくに足元の冷えを感じやすいといえます。
また、バレルサウナには断熱材が使用されておらず、サウナ室内の熱が外へ逃げやすい構造です。
温まって上に移動した熱が、そのまま屋根から外へ逃げてしまうため、温度が上がりにくいと感じることがあるのです。
バレルサウナの温度を上げる方法

バレルサウナの温度が上がらない、と感じたときは、以下の3つの方法を試してみましょう。
- 屋根にカバーをつける
- ストーブの出力をあげる
- 湿度・風速を上げる
ここからは、バレルサウナの温度を上げる方法を、ひとつずつみていきます。
屋根にカバーをつける
バレルサウナは、天井に専用のカバーをつけることで、屋根から熱が逃げるのを防ぎ、サウナ室内の温度を上げることができます。
断熱材が使われていないバレルサウナは、外気温の影響を受けやすく、天井付近に集まった温かい空気もすぐに冷えてしまいます。
カバーをつけておくと、屋根部分から冷えるのを防げるため、サウナ室内の温度も維持しやすくなるでしょう。
カバーだけでなく、最初から屋根がついているバレルサウナや、屋根を追加設置できるバレルサウナを選ぶのもおすすめです。
また、カバーや屋根を設置することで、温度管理がしやすくなるだけでなく、雨や雪からバレルサウナを守り、木材の腐食を防ぐこともできます。
天井部分が雨や雪で冷え、木材が収縮することも防げるため、バレルサウナの耐用年数が伸び、まさに一石二鳥です。
ただし、通気性が悪くなることで、カバーと木材の間に湿気が溜まりやすくなり、かえって木材の腐食を進行させてしまうこともあるため、注意してください。
ストーブの出力をあげる
バレルサウナが温まりにくいときは、ストーブの出力をあげる、という方法もあります。
ストーブごとにパワーの大きさが異なるため、サウナ室の広さに見合ったストーブを選ぶことが重要です。
特に電気ストーブの場合、出力の大きな機種を使う際は、電気用品安全法(PSE)に基づく安全基準や、設置場所の電源容量(200V対応など)を確認する必要があります。
もし、ストーブの出力をあげても、サウナ内の温度が上がらない場合は、よりパワーが強いストーブに買い換えるといいでしょう。
湿度・風速を上げる
サウナ室内の温度が同じでも、湿度を上げたり、風を起こしたりするだけで、体感温度を上げられます。
「ハイブリッド・エコ・ハートQ住宅の科学①(九州住環境研究会)」によると、気温が同じ場合でも湿度を50%から70%に上げることで、不快指数(体感温度の指標)が約4〜5ポイント上昇し、より暑く感じるようになるとされています。
湿度を上げたいときは、ロウリュをおこなうのが効果的です。
ただし、ロウリュを行う際には、蒸気による火傷や過湿によるカビの発生を防ぐため、スタッフが適切な管理・演出を行う必要があります。
ロウリュができないときは、水を入れたバケツをサウナ室内に置いたり、霧吹きでストーブに水を吹きかけたりするだけでも、効果があります。
さらに、うちわやタオルであおぎ、風を起こすことで、体の表面に熱が当たりやすくなるため、より温かく感じられるでしょう。
ただし、湿度を上げすぎて、サウナ室内に結露が発生すると、木材が腐りやすくなるため、注意が必要です。
【種類別】バレルサウナで使うストーブの温度の調整方法

バレルサウナで使うストーブは、主に以下の3つです。
- 薪ストーブ
- 電気ストーブ
- ガスストーブ
ここからは、3種類のストーブの特徴や温度調整の方法、毎日2〜3時間使用した場合の1か月あたりの費用を、ひとつずつみていきます。
薪ストーブ
薪ストーブは、薪を燃やすことで発生した熱を利用して、サウナ室内を温めるストーブで、薪の量で温度を調整します。
じんわりと伝わる熱が特徴で、サウナで温まりながら、揺らめく炎や、薪が燃える「パチパチ」という音を楽しむことができます。
また、電気工事・ガス工事が不要であるため、サウナ導入時の初期費用を抑えられることも、魅力のひとつです。
ただし、火を使用するため、安全面には十分注意しなければなりません。
また、薪を用意する手間がかかること、そして定期的な煙突掃除が必要になることも理解しておきましょう。
薪ストーブの利用にかかる費用は、薪代のみで、サウナの広さやサウナを使用する季節によって変動するものの、1回あたり10~20kgの薪が必要です。
薪の平均額は1kgあたり100円程度であるため、1か月あたり30,000~60,000円程度の費用がかかることになります。
電気ストーブ
電気ストーブは、電気の力で熱を発生させるストーブで、スイッチひとつで出力調整ができるため、初心者にもおすすめです。
火を使わない電気ストーブは、安全性が高いだけでなく、煙が出ることもないため、周囲の環境を気にする必要もありません。
ロウリュができるタイプもあり、本格的なサウナを楽しめることも魅力です。
ストーブの設置・操作は簡単にできる一方で、電気配線工事が必須であるため、導入時に工事費用がかかります。
電気ストーブの設置にあたっては、第二種電気工事士以上の資格を有する業者による工事が義務づけられており、費用は設置場所や出力に応じて異なります。
(電気工事士等)
第三条 第一種電気工事士免状の交付を受けている者(以下「第一種電気工事士」という。)でなければ、自家用電気工作物に係る電気工事(第三項に規定する電気工事を除く。第四項において同じ。)の作業(自家用電気工作物の保安上支障がないと認められる作業であつて、経済産業省令で定めるものを除く。)に従事してはならない。引用元:電気工事法 第3条
また、薪ストーブと比べて、サウナ室内が温まりにくかったり、温度が上がりきらなかったりすることもあります。
バレルサウナで電気ストーブを使用する場合、1時間あたりにかかる電気代は、150円程度です。
たとえば、2kWのストーブを使用した場合、1時間あたりの消費電力量は2kWh。
電気料金単価27円/kWhで換算すると、54円程度が目安となります。
150円は、3kW以上のストーブや夜間料金外の使用を前提とした試算です。
契約している電力会社によって金額は異なりますが、1か月あたり9,000~13,000円程度の電気代がかかります。
ガスストーブ
ガスストーブは、薪ストーブと電気ストーブのメリットを兼ね備えたストーブです。
なお、ガスストーブを設置する際は、LPガス供給契約や、液石法に基づく保安措置の履行が必要です。
設置には専門業者の確認を受けることが推奨されます。
薪ストーブのように、手間のかかるメンテナンスが不要であるうえに、電気ストーブよりも出力が高く、サウナ室内を温めやすいというメリットがあります。
パネルを操作するだけで、初心者でも簡単に温度調整ができます。
契約しているガス会社によって多少前後するものの、1時間あたりのガス代を170円程度と仮定し、1日2~3時間使用した場合、1か月あたりのガス代は13,000〜21,000円程度です。
バレルサウナの温度についてよくある質問

バレルサウナの温度について、多くの方が以下のような疑問を抱いています。
- バレルサウナの温度は何度まで上がる?
- バレルサウナの温度はどのくらいで上がる?
- バレルサウナの保温効果を高める方法は?
ここからは、3つのよくある質問に、それぞれ回答していきます。
バレルサウナの温度は何度まであがる?
バレルサウナの温度は、70〜100度程度が平均的です。
ストーブの性能や、バレルサウナを設置した環境など、条件が整うと、100度以上になることもあります。
ただし、高温すぎるサウナは、人体に悪影響を与えるといわれているため、温度の上げすぎには注意してください。
バレルサウナの温度はどのくらいで上がる?
使うストーブの出力や設置環境によって異なるものの、目安としては40〜50分程度で80〜90度に到達するとされます。
使用するストーブによって、温まるまでの時間は前後します。
しかし、薪ストーブを使うと、早く温まります。
バレルサウナの構造上、サウナ室内に熱が循環しやすいため、比較的短い時間で温まる傾向があります。
バレルサウナの保温効果を高める方法は?
バレルサウナの保温効果を高めるには、主に2つの方法があります。
- 窓やドアを密閉する
- 二重構造のバレルサウナを選ぶ
サウナ利用時に、窓やドアをきちんと密閉し、隙間をなくすだけでも、保温効果が高まります。
バレルサウナは、木材を組み合わせたシンプルな構造で、断熱材を使用しないのが一般的です。
しかし、近年は壁が分厚く、断熱材や防水シートを入れ込んだバレルサウナも登場しています。
こうした、二重構造のバレルサウナを選ぶことで、外気温や天候の影響を受けにくくなり、サウナ室内の温度調整も簡単になるでしょう。
バレルサウナの保温効果を高めると、適切な温度でサウナを楽しめるだけでなく、薪や電気・ガスなど、ストーブの燃料にかかるコストの節約にもつながります。
温度管理の手間を軽減したい方にはカナディアン・サウナがおすすめ

バレルサウナは、断熱性・保温性が高くないため、温度調整が難しく、手間がかかります。
サウナの温度管理の手間を軽減したい方には、優れた断熱性能が魅力の、カナディアン・サウナがおすすめです。
私たち、株式会社イーストエッジ・パートナーズが手掛ける屋外用サウナでは、主にウェスタンレッドシダーを使用しています。
ウェスタンレッドシダーは、ヒノキよりも耐久性に優れ、変形・腐食しにくいという特徴を持っています。
さらに、壁に分厚い断熱材を入れ、断熱性を高めているため、サウナ室内の温度が、外気温や天候に左右されることはありません。
たとえば、屋外サウナの「オーロラ」は、一面が大きなガラス窓になっている、おしゃれなデザインが魅力です。

引用元:カナディアンサウナ「オーロラ」
最大で9人収容できる室内はとても広く、2段のL字型ベンチのおかげで、寝転がった状態でもサウナを楽しめます。
外壁はスチール製で、塩害にも耐えられるよう、パウダーコーティングが施されているため、海の近くなど、潮風が吹く地域でも導入しやすいことがメリットです。
同じく、屋外サウナの「ナイアガラ」は、さらに大きな窓を取り入れており、180度ひらけた視界が特徴です。

引用元:カナディアンサウナ「ナイアガラ」
屋外用サウナでは、室内の温度を保つために窓の設置を避けるのが一般的ですが、「ナイアガラ」では、二重層のガラスを使用することで、大きな窓を取り入れたデザインを実現しました。
断熱性が高く、窓から熱が逃げる心配もないため、サウナを利用しながら、目の前に広がる景色を存分に楽しめます。
6~7名用のサウナ「ウィスラー」にも、景色を楽しめる大きな窓がついています。

引用元:カナディアンサウナ「ウィスラー」
三角形の屋根と、屋根つきの玄関ポーチが特徴的で、雪国での使用にも適した屋外用サウナです。
ここまでに紹介した、「オーロラ」「ナイアガラ」「ウィスラー」には、ウェスタンレッドシダーが使われています。

引用元:カナディアンサウナ「ウィスラー」
一方で、金属製の瓦屋根と、山小屋のような形が印象的な「ロッキー」という屋外用サウナには、イースタンホワイトシダーという木材が使われています。

引用元:カナディアンサウナ「ロッキー」
イースタンホワイトシダーは、明るい色合いと緻密な木目が特徴で、虫害やカビに対して強いため、長い期間劣化しにくいことが特徴です。
断熱性が高いカナディアン・サウナを導入することで、温度調整に苦労することなく、いつでも適温でサウナを楽しめるようになるでしょう。
カナディアン・サウナでは、40mm厚の断熱材(熱伝導率0.032W/m・K)を使用することで、外気温が0度の環境下でも室内温度を90度以上に安定維持しやすくなります。
後悔しないサウナを選ぼう!

おしゃれなデザインで人気を集めるバレルサウナは、手軽にアウトドア気分を味わえることから、多くの施設で導入されています。
その一方で、断熱性・保温性が弱く、サウナ室内の温度が上がりにくい、というデメリットがあります。
温度調整の難しさを知らずにバレルサウナを導入して、後悔しないよう、温度が上がらない原因や、その場合の解決策を、事前に確認しておきましょう。
サウナの温度調整にかかる負担を軽減したい方には、カナディアン・サウナがおすすめ。
密度が高い木材、そして分厚い断熱材を使用したカナディアン・サウナは、優れた断熱性能を備えており、サウナ内部を適切な温度に保ちます。
たとえば、ウェスタンレッドシダーの平均気乾比重は0.35〜0.40程度で、断熱性と軽量性のバランスに優れているため、屋外用サウナに適しています。
私たち株式会社イーストエッジ・パートナーズは、2024年より、カナディアン・サウナの輸入・販売をおこなっています。
当社では、建築基準法・電気用品安全法(PSE)などの国内基準に適合した製品を厳選し、販売・設置を行っております。
したがいまして、業務用施設でも安心して導入可能です。
日本ではまだなじみが薄いからこそ、カナディアン・サウナを設置することで、他のサウナ導入施設と差別化を図ることも可能です。
たとえば、グランピング施設にデザイン性の高いカナディアン・サウナを導入することで、SNSでの話題性を高め、20〜40代の潜在顧客層にアプローチしやすくなることなどが考えられます。
サウナの導入を考えている方、そして後悔しないサウナ選びをしたい方は、ぜひカナディアン・サウナをご検討ください!