近年、健康志向の高まりや「ととのう」体験の広がりにより、サウナの人気はますます高まっています。
そのようななか、宿泊施設やリゾート施設では、他施設との差別化や付加価値の向上を目的に、サウナの導入を検討するケースが増えています。
実際に、サウナを新たに設置したことで「集客力が向上した」「滞在満足度が上がった」といった声も少なくありません。
しかし、サウナの導入には設備投資や運用面での注意点も伴うため、検討段階での情報収集が非常に重要です。
本記事では、宿泊施設などにサウナを導入する際のメリットに加え、初期費用の目安や導入の流れ、さらに失敗しないための注意点まで、BtoBの視点からわかりやすく解説します。
サウナを導入する場合の3つのパターン

サウナを導入するのには、設置場所、利用スタイル、施設の規模などに応じていくつかの方法があります。
施設の立地やターゲット層、施設規模によって適したパターンは異なるため、導入目的やターゲットに合わせて選ぶことがポイントです。
宿泊施設における代表的な3つのサウナ導入パターンは、以下のとおりです。
- パターン①屋外にサウナを導入する
- パターン②屋内の共用スペースにサウナを導入する
- パターン③客室にプライベートサウナを導入する
それぞれ詳しく解説します。
パターン①屋外にサウナを導入する
屋外サウナは、自然との一体感を楽しめるのが魅力です。
特に湖畔や山間部など、風景に恵まれたロケーションでは、サウナ後の外気浴で「ととのう」体験を存分に味わえます。
設置スペースに余裕があり、開放感を打ち出したい施設におすすめです。
たとえば、テントサウナやバレル型のサウナは移動も可能で、イベント時の活用や季節ごとのレイアウト変更にも柔軟に対応できます。
ただし、屋外ならではの天候対策や防犯対策、電気・給排水の確保といった準備が必要になります。
屋外に設置できるサウナは以下のようなものがあり、それぞれ特徴が違うため、目的やターゲットによって選択すると良いでしょう。
| サウナの種類 |
特徴 |
|---|---|
| テントサウナ |
・テントのストーブを設置するサウナ ・設置が簡単で、使わない時には仕舞って置ける ・常設ではないため、イベントなどに利用できる |
| バレルサウナ |
・バレル(樽)型のサウナ ・見た目にインパクトがあるのでSNS映えする ・やや手狭のためプライベートサウナに向いている |
| ユニット型サウナ |
・部品を現地で組み立てて設置するタイプのサウナ ・設置が比較的簡単で工期も短く済む ・デザイン性も◎ |
| 造作型サウナ |
・オーダーメイドでサウナ設備を構築するサウナ ・自由度が高いため、形状、素材、設備などを自由に設計できる ・コストが高い |
パターン②屋内の共用スペースにサウナを導入する
屋内の共用スペースにサウナを設けることで、天候に左右されず安定した利用が可能になります。
大浴場やスパエリアの一角に設けるのが一般的で、複数人が同時に利用できるため、施設全体の満足度向上に貢献します。
また、館内動線を考慮した設計にすることで、利用率の向上が見込めます。
サウナと水風呂、外気浴スペースの導線を整えることが、快適なサウナ体験のカギとなります。
パターン③客室にプライベートサウナを導入する
近年注目されているのが、客室に専用サウナを設置する「プライベートサウナ」タイプです。
これは高付加価値な滞在体験を提供する手法として、ラグジュアリー志向の顧客層に人気があります。
他のゲストと接触せずにサウナを楽しめることから、プライバシーを重視する層や、新型コロナウイルス以降の衛生意識の高まりにもマッチしています。
一方で、客室内に設備を収めるため、広めの設計としっかりした換気・排熱計画が必要です。
宿泊施設にサウナを導入するメリット

サウナの導入は単なる設備投資にとどまらず、施設全体の集客力やブランディング強化に直結します。
以下に、主なメリットを紹介します。
- 集客力の向上につながる
- 客単価アップが期待できる
- 差別化とブランディング強化につながる
詳しく見ていきましょう。
集客力の向上につながる
サウナはSNS映えするコンテンツとして若年層を中心に人気が高く、宿泊施設の新たな訴求ポイントになります。
「サウナ付き宿泊プラン」などは他施設と差別化でき、検索軸としても強力です。
インフルエンサーによる拡散や口コミも期待でき、広告以上の集客効果を発揮することがあります。
デザイン性や外観を意識した設計にすることで、宿泊者自身による自然なPRが促進され、認知度を高められます。
客単価アップが期待できる
サウナを導入することで付加価値を高められるため、客単価の向上が期待できます。
たとえば、プライベートサウナ付きの客室や貸切サウナを含む特別プランは、通常の宿泊料金よりも高単価で提供可能なため、売上アップに直結します。
また、水風呂や外気浴といった導線を整えることで、1人あたりの滞在時間が長くなり、より充実した体験を提供できる点も大きなメリットです。
加えて、アロマを使ったリラックスサービスやロウリュの演出、サウナ後の特製メニューといったオプションを導入することで、顧客満足度を高めながら自然に追加売上を狙うことが可能になります。
差別化とブランディング強化につながる
「サウナのある宿」という明確な個性は、他の宿泊施設との差別化に有効です。
特に地域に同業者が多い場合、サウナはブランドイメージを明確にする要素となります。
サウナを中心にした体験価値を前面に出すことで、「ウェルネス志向の宿」「自然と調和した癒しの場」などのテーマ設定がしやすくなり、長期的なブランド形成にもつながります。
また、サウナのコンセプトに一貫性を持たせることで、ファンの獲得にも繋がります。
宿泊施設にサウナを導入するデメリット

サウナは魅力的な設備である一方で、導入には慎重な検討も必要です。
コストや運用の観点から、いくつかのデメリットも理解しておきましょう。
- 初期コストと維持費がかかる
- 運用の負担がかかる
詳しく解説していきます。
初期コストと維持費がかかる
サウナ設備の導入には初期投資が必要です。
数百万円の設備本体の価格だけでなく、設置工事費やインフラ整備費、さらには断熱や換気システムの追加費用がかかる場合があります。
建築基準法や消防法への適合が必要な場合もあり、法的基準を満たす設計にするために必要な経費もかかります。
初期コストを抑えるためにDIYで設置しようと考える方もいますが、法令違反や事故リスクが伴うため、専門業者による設置が基本です。
また、電気代や清掃、人件費などの運用コストも見落とせないポイントです。
予算計画の段階で、導入後のランニングコストも十分に試算しておく必要があります。
運用の負担がかかる
サウナは適切な温度管理や清掃、利用マナーの徹底など、日常的な運用管理が求められます。
ロウリュによる水蒸気や水の使用によって、カビや痛みのリスクがあるため、定期的なメンテナンスが必要になります。
スタッフの教育やマニュアルの整備が不可欠で、人的リソースの確保も重要です。
利用者トラブルのリスクもゼロではないため、安全対策や利用ルールの整備も運用のポイントとなります。
サウナの導入にかかる費用

サウナの導入にかかる費用は、設置場所・サウナのタイプ・設備仕様・関連工事の有無などによって大きく変動します。
まず費用面の大部分を占めるのが、サウナ本体の価格です。
導入形態によって、以下のような費用が目安となります。
| 導入形態 |
価格 |
|---|---|
| 屋外サウナ(バレル型・トレーラー型など) |
150〜400万円 |
| 屋内共用サウナ(大浴場内設置など) |
300〜800万円 |
| プライベートサウナ(客室内設置) |
100〜300万円 |
サウナ本体以外にも、次のような関連工事・設備投資が必要です。
- 電気設備工事(配線・分電盤・200V対応など):20〜80万円
- 給排水工事(サウナ隣接の水風呂・シャワー等):30〜100万円
- 換気・空調工事(強制換気・排気ダクト):50〜150万円
- 基礎工事・土間打ち(屋外設置時):20〜70万円
- 外構・動線整備(デッキ設置・目隠しなど):30〜100万円
これらの工事内容は施設の構造や地域ごとの法規制によって変動します。
特に古い建物に設置する場合、追加補強や消防法対応が求められることがあります。
導入後も、定期的な費用が発生するため、長期的な視点で予算を見積もるには、以下のようなランニングコストを事前に把握しておくことが重要です。
- 電気代(1日8時間稼働で月1.5〜3万円程度)
- 清掃費・水交換費用(週1〜2回のメンテナンス)
- 備品交換(木製ベンチ・ストーブ石などの定期交換)
- メンテナンス契約(年1回の点検サービスなど)
- 人件費(利用案内・管理者配置が必要な場合)
たとえば、プライベートサウナを全室に導入する場合、稼働率が高くなる一方で、清掃・リネン・備品管理などの工数が急増する可能性があります。
このように、サウナ導入には、導入規模によっては初期費用が100〜500万円以上かかるケースもあり、その後も継続的な運用コストが発生します。
設置形態や施設構造によって価格に大きな差が出るため、導入目的・ターゲット層・コンセプトに合った選択をすることが何より重要です。
サウナ導入の具体的なステップ

サウナを成功裏に導入するには、段階を踏んだ準備が不可欠です。
以下に、一般的な導入ステップを紹介します。
- ステップ1:導入目的とターゲットの明確化
- ステップ2:予算策定と費用の目安確認
- ステップ3:施設条件と法規制の確認
- ステップ4:業者選定と導入プランの決定
各ステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ1:導入目的とターゲットの明確化
まずは、サウナ導入の目的をはっきりさせることが重要です。
集客強化、ブランド向上、顧客満足度アップなど、何を実現したいのかを明確にし、それに合ったターゲット層を設定します。
ターゲットがビジネス客かカップル・家族かによって、導入するサウナのタイプや演出方法も変わってきます。
明確なコンセプト設計によって、後々のブレを防ぐことが可能です。
コンセプトがはっきりしている方が、ファンやリピーターを獲得しやすくなるため、収益にもつながるでしょう。
ステップ2:予算策定と費用の目安確認
次に行うべきは、予算の策定です。
初期費用だけでなく、年間の維持費用も含めた総予算を設定し、その範囲内でどのようなサウナが導入可能かを業者と相談します。
費用感が不明な場合は、複数業者からの見積もりを取り、価格やサービス内容を把握することが重要です。
少なくとも2~3社の見積もりを取ると価格やサポートを比較することができます。
断熱・ヒーター性能・保証などを比較ポイントにすると良いでしょう。
ステップ3:施設条件と法規制の確認
設置場所の広さや構造、安全基準に対応しているかといった施設側の条件を確認しましょう。
給排水・電気容量・換気スペースの確保など、サウナには確認しなければならないことがたくさんあります。
また、地域によっては建築基準法や消防法などの制約があるため、法令確認も欠かせません。
行政や設計士と早めに連携し、スムーズに導入できるよう準備を進めます。
ステップ4:業者選定と導入プランの決定
サウナ専門の施工業者と相談し、具体的な導入プランを決定します。
設備内容、レイアウト、施工スケジュール、保守体制など、細かな部分まで詰めていきましょう。
実績があり、アフターフォローも充実した業者を選ぶことで、トラブルのリスクを軽減できます。
サウナを導入する際の注意点

導入に際しては、見落としがちなポイントにも目を配る必要があります。
以下の観点を押さえておくと、導入後のトラブルを防げます。
- スペースが確保できるか確認する
- 法規制を確認する
- 施設全体のコンセプトとサウナが調和しているか確認する
それぞれ詳しく解説します。
スペースが確保できるか確認する
サウナ設置には一定のスペースが必要です。
加えて、水風呂や休憩スペースもセットで考える必要があるため、必要面積を事前にしっかりと算出しましょう。
狭い場所に無理に詰め込むと、利用者の満足度が下がるだけでなく、安全性にも影響します。
法規制を確認する
サウナは建築基準法や消防法、電気・給排水の規制などに適合している必要があります。
特に宿泊施設では、不特定多数の利用者を想定するため、より厳しい基準が課される場合があります。
設計段階での法令チェックは専門家と連携して確実に行いましょう。
施設全体のコンセプトとサウナが調和しているか確認する
サウナ単体で魅力的であっても、施設全体のコンセプトと合致していなければ違和感が生まれてしまいます。
たとえば、和風旅館に北欧風のバレルサウナを設置すると、統一感に欠ける場合があります。
インテリアや体験導線など、全体の世界観に自然に溶け込む形でサウナを導入することが重要です。
サウナ導入におすすめのカナディアンサウナ

「宿泊施設にサウナを導入したい」とお考えなら、カナディアンサウナがおすすめです。
カナディアンサウナは、木材とガラスを絶妙に融合させた洗練されたデザインが魅力です。
ナチュラルな温もりを持つ木と、透明感のあるガラスが調和し、どのようなコンセプトの施設にも自然に馴染みます。
特に注目したいのは、使用している木材が「ウエスタンレッドシダー」という点です。
甘くやさしい香りが広がり、サウナの中にいるだけで心までほぐされていくようなリラックス効果が期待できます。
また、ユニットタイプなので設置がスムーズなこともポイントで、大がかりな工事を必要とせず、短期間での導入が可能です。
運用開始までのタイムロスを最小限に抑えられる点も、大きなメリットといえるでしょう。
屋外設置・屋内設置の両タイプが用意されているため、施設のレイアウトや動線に合わせて最適なスタイルをお選びいただけます。
サウナの導入に迷っているなら、デザイン性・機能性・導入のしやすさを兼ね備えたカナディアンサウナを、ぜひ一度ご検討ください。